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d.実機動力源システムの概略計画
前記の検討結果を反映し検討を行った実機動力源システムの概略構成を図5.2.2-2に、又ヒート・マスバランスの検討結果を図5.2.2-3及び図5.2.2-4に示す。
ここに示す動力源システムの構成では、前記検討結果により選定した第3案の構成を基に設定したものであり、ヒートマスバランスに於いては、前記比較検討時の条件の基、検討を実施している。
システムの冷却水管系に関しては、エンジン本体及び排ガス凝結器の冷却水として海水を直接使用した場合、冷却海水管系は耐深度圧構造とする必要があるため冷却海水管の肉厚が大きくなり、これは特に排ガス凝縮器の性能に影響を与える。
更に、エンジン本体に対しては、エンジン内に直接深度圧の海水を送ることは、強度上及び防食の観点からも適用は困難であり、この場合にはエンジン本体の冷却用としての別途二次冷却器が必要となる。
このため、実機動力源システムの冷却水管系としては、図5.2.2-2に示すように、船外に外部海水/エンジン・排ガス凝縮器用冷却水の冷却器を設けることとする。
又、冷却水管系は、エンジン・凝結器用冷却水として清水を使用し、排ガス凝縮器、排ガスクーラ及びエンジン本体の冷却水管系を直列につないだ構造としている。
表5.2.2-3に実機動力源システムの構成とその要求要目を示す。

 

 

 

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